まめな水分補給が決めて
実に人間の体の60%は水でできています。
そして、新生児だとこの数字はさらに高く、体重の80%が水分です。
生命の最小単位は細胞ですが、細胞はタンパク質、核酸、糖質などの生体高分子と呼ばれるもので、脂質やさまざまなイオンなどが複雑な構造で組合わされていますが、これらの諸要素を結び付けているのが水になるのです。
目に見えないほど小さい細胞の中で、水分子が絶え間なく休まず動きまわり、生命を支えています。
細胞の種類によっても異なりますが、全体の70%が水のものもあります。
水分は、細胞が20兆以上も集まって、ひとつの体を構成し、さらにその表面を皮膚(これも細胞の固まり)がカバーとして覆っているのです。
老化現象とは、水分が減っていくことでもあります。
成人で60%もあった体の水分が、老人になると50%以下になることもあります。
つまり、老化とは水分が無くなってくる現象を言うのです。
水には、新陳代謝の働きがあります。
年をとると体の水分が少なくなるのは、この新陳代謝がおとろえるためと体内でつくられる水の量が減っていくためです。
細胞内の水には、カリウムイオンという微量成分が含まれており、老化に伴い細胞内の水が減ると、このカリウムが失われて、細胞の生命力がなくなっていきます。
カリウムの減少は老化の確実な指標と言われるほどです。
そして、カリウムを含んだ水をきちんと飲んでいる人は年齢にくらべて老化が遅いということになります。
また逆にナトリウムが増えるのも老化のしるしです。
ナトリウムは水分が少なくなると細胞内に入り始め、神経痛や筋肉の老化などの異常を引き起こします。
細胞の中にある水分量が減ってくるため、潤いとハリが無くなって行くのです。
このように老化は水と関係が深く、老化を防ぐには水を採る必要があります。